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​2022活動方針

1 津市消防職員協議会の状況

 新型コロナウイルス感染症による感染拡大の猛威により世界中の混乱が続いています。

その中、三重県においても2021年8月から急速に感染拡大し緊急事態宣言が発令され、津市でも感染者が多数確認されています。

 我々消防職員は、医療機関の病床ひっ迫による搬送困難やコロナウイルス陽性者の移送業務などにより、今までに経験したことのない精神的・肉体的なストレスの中業務を行っています。また、各地で発生している大規模自然災害への対応など、防災・減災・防疫対策が津市でも喫緊の課題となっています。

 このような困難な情勢の中であるからこそ、津市消防職員協議会は、職員一人ひとりが消防力の質を追求し、問題解決していく能力を身に付け、一致団結し困難に立ち向かうことのできる組織を目指します。

管内人口約28万人の市民の郷土を守り消防力の向上に努め、民主的な職場環境と住民主体のより良い消防行政を展開していきます。

 昨年度の協議会活動としては、以前から要望していた「大型免許取得に関する費用の全額を支給すること」が実現しました。また、新型コロナウイルス感染症対策として感染防止グッズの配布や抗原検査キットを準備しました。

​2 具体的活動方針

(1) 組織拡大・組織強化について

消防職場の問題を改善していく上では、職員一人ひとりが問題意識を持ち、解決方法を考えていくことが必要です。そのために、当協議会は会員同士で顔の見える関係を構築し、意見を述べ合うことのできる環境を構築し提供していきます。

 昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から例年実施している初任科への訪問や福利厚生事業など、様々な協議会活動を中止せざるを得ませんでした。

 今年度は、新しい生活様式に合わせた活動方法として、動画共有サイトを利用し研修動画や有益な情報を会員間で共有していく取り組みを実施していきます。

また、広報誌「さぼてん」やホームページ等を活用して、新規採用職員のみならず、非会員へも積極的で分かりやすい広報活動を行なっていきます。

これからも、結成当初からのスローガンとしていた「100%の加入率で団結できる協議会」を目指して、組織強化・組織拡大の取り組みを継続していきます。

 

(2) 労働条件・職場環境の改善について

 コロナ禍において、消防職員は高い感染リスクの中、極めて肉体的・精神的負担が大きくなっています。また、2021年6月、国家公務員と地方公務員の定年年齢を65歳まで段階的に引き上げるための法律案が可決・成立しました。これにより、2023年度から2年に1歳ずつ段階的に引き上げられ、2031年度には定年年齢が65歳となる予定となりました。

 このような労働条件下で質の高い消防サービスを提供するためには、これまで以上に職場の労働条件や快適な職場環境、定年年齢の引き上げによる適切な働き方について研究し、提案していくことが必要です。関係機関と検討を行い、より良い労働条件と職場環境の改善に取り組みます。また、休日勤務手当や労働時間、休憩時間、勤務サイクルについても会員全体が問題意識を持ち活動を行うために、研究や勉強会、情報提供を進めていきます。

(3) より良い消防行政の確立を目指して

 救急件数の増加や連続出動、コロナ移送による救急活動時間の長期化により、十分な食事時間や休憩時間が取れないケースがあります。

 救急隊に求められる業務は、救急出動以外にも多岐にわたり、業務量も増加しています。今後も、人口比率の高齢化に伴う救急需要の増加も見込まれることから、救急隊員の適正な労務管理やストレスケアを検討し、より良い行政サービスを目指します。

また、良い地域医療の確立に向けて、地域の医療従事者と新しい生活様式に合わせた交流方法を構築していきます。

 消防・救助については、昨年度は若手職員への小型ポンプ構造研修を行いました。今年度も若手職員や中堅職員が参加できる研修を企画し、実施していきます。また、外部機関で開催される各種研修会へ参加できる環境を構築し、そこで得た知識や技術を動画共有ソフトや研修を通じて共有していきます。

(4) 青年部活動の推進

 組織の根幹を担う青年部に気づきを与え、10年後のビジョンを考えられる職員づくりを目指し活動していきます。

 ボランティア活動への参加など、安心安全な市民行事の開催へ貢献していきます。また、ユース世代の課題や悩みなどを聞き取り、津市職員組合青年部とも協力して問題解決を目指します。

(5) 男女ともに働きやすく風通しの良い職場環境の実現に向けて

 メンタルヘルス対策として、津市役所や津市消防本部では、多くの職員が心身のストレスを抱え病期休暇を取得しています。また、ストレスチェックの結果から高ストレス状態で勤務をしている職員がいることがわかっています。協議会では引き続きハラスメントを撲滅するために会員相互の連帯を深め、職場内におけるすべてのハラスメント防止に向けて取り組んでいきます。

 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施できませんでしたが、例年職場環境部により各署所を巡回し、会員から意見聞き取り調査を実施しています。

今年度は、感染状況を考え聞き取り調査を実施していきます。その意見や要望を、消防本部へ意見を集約し提出します。また、より良い協議会活動への意見として改善を実施します。

 育児休暇等の職場復帰後も一人ひとりがその能力を如何なく発揮でき、働きやすい快適な職場環境の整備を進めるために現状把握と問題解決に取り組んでいきます。   

また、更なる活躍が期待される女性会員の力を最大限に発揮できる環境を整備し、笑顔のあふれる職場環境づくりを目指します。

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